視線入力の講演会に参加しました。テクノロジーはこういう分野でどんどん使われるべき!
講演会の運営スタッフ
今日はこちらの講演会に運営スタッフとして参加しました。
●タイトル
重度障害者(児)の視線&スイッチ入力のアセスメント~ゲームを使った新しい方法~
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医療・介護・福祉従事者であれば、なんとなーく、タイトルの意味は分かると思いますが、おそらくブログをお読みいただいている、大多数の方に「?」が出ていると思いますので、はじめに簡単に内容をまとめます。
内容を簡単にまとめると
重度障がい者の中には、手足を動かすことに加え、声を出すことも難しい方がいます。そのため、文字を書いたり、話すことでコミュニケーションを取ることが非常に難しい。
そこで、コミュニケーションツールとして利用するのが目の動き(眼球の動き)。
特殊なデバイスで目の動きを感知し、パソコン上に表示している文字に視点を合わせることで、パソコン上で文字を打つことができます。そして、パソコンがその文字を読み上げてくれます(パソコンを使わないコミュニケーション方法もあります)。
その実用の仕方や実践例、知的障がいのある方の視線入力の利用方法などについての講演会?勉強会?でした。
そして、ランチョンセミナーとして著書多数のALS当事者の中野玄三さん。
スペシャルゲストとして、以前、私主催のイベントに参加してくれた、
盲・聾・電動車椅子ユーザー女子大生のさきちゃんも来られていました。
新しい分野
これまで、私は高齢者に対して、サービスを提供する仕事が多かったので、障がい分野の講演自体、お聞きするのは、ほぼ初めてでした。
新しい分野過ぎて、驚きの連続でした。テクノロジーの進歩は、こうやって活かすんだ!と目から鱗でした。
ITを駆使してコミュニケーションが取れる、自分が伝えたいことを伝えられる、やりたいことができる、これって本当にすごい(視線入力で、プログラミングしている方もいました…)。
逆に、使いこなせる力があっても、本人がしたくても、それを提案してくれる人、一緒に取り組んでくれる人が周りにいない可能性もある。
それは、無くさないと。大きく生き方が変わってしまう。情報って大事だ。無知って怖い。
嬉しい再会&出会い
・さきちゃん
以前、主催したイベントにきてくれた、さきちゃん。なんとなんとなーんと、マルタ出発前の餞別にハンカチと切り絵の栞をいただきました。ありがとー!
いろんなデバイスを使いこなすIT女子で、先日、教育実習を終えたそう。デコレーションしたコミューンの写真をアップで撮り忘れたのが心残り…
また一緒に酒を飲もう!笑
・玄三さん
そして、玄三さん。知り合いのおっちーさんから、話は伺っていて、いつかお会いしたいと思っていました。
「病気に身体の自由は奪われたけど、心までは奪われなかった」
この言葉に行き着くまでに、どれだけの困難があったのだろう。
松山千春のBGMとともに流れてくるスライドの一つ一つの言葉に、胸が熱くなりました。生きることの本質に少し触れられたような気がします。
人工呼吸器を付けながらの生活。ですが、口から好きなものを食べ、会社を経営し、僅かに動く足先で講演資料を作っていらっしゃいます。そして、飛行機や新幹線に乗り、全国各地へ。
今を楽しむその姿に、心打たれました。
そして、食事場面のデモンストレーションも行ってくれましたが、衝撃的でした。ぜひ、一度、生で見られることをおすすめします。特にSTさん。
最後に
初めて聞くお話ばかりで、本当に勉強になりました。まだまだ世の中には私が知らないことがいっぱいあります。
これからも新しいこと、新たな分野に挑戦していき、私自身の知見を広げていきたいと思います。私が学んだことや人とのつながりが、誰かのお役に立つことができたら嬉しく思います。
では、今回もお読みいただきありがとうございました。