主催しているイベントについての思いを書いてみます!
私は、これまで、主に3ジャンルのイベントを主催してきました。
- 旅好きの社会人が集まる会
- 医療・介護・福祉従事者の飲み会
- 障がい当事者をゲストに招いた飲み会
最初はそれぞれが独立したイベントでしたが、回を重ねるにつれ、3ジャンルがうまーくミックスされてきました。
ミックスできたことは、約5年の福岡生活の中でも、大きな成果だったと思います。
なぜかというと、それまで交わる事がなかった方々が、イベントを通して、親交を深められたから。
では、それぞれのイベントについて説明していきます。
①旅好きの社会人が集まる会
私が福岡に越してきた時、友達がほとんどおらず、精神的にきつくても気軽に飲みに行くことができませんでした。
このままでは、ノイローゼになってしまう…と思っていたところ、タイで会った女の子と福岡で再会し、一緒に旅イベントを開催することになりました。
大きな特徴は、参加者を社会人に限定したところ。
既に大学生がこのような旅イベントを開催していましたが、やはり、大学生と社会人では時間やお金に対する考え方が微妙に違います。そこを分けることで、共感を生みやすいと考えました。
また、社会人限定の会にすることで、フランクな異業種交流会になり、コンテンツとして面白い。
初めは、安い航空券の取り方、海外旅行保険について、など、旅のノウハウを伝える会でしたが、次第に飲み会中心となってきました。
飲み会にもこだわりがあって、必ず、多国籍料理のお店で開催するようにしていました。そして、外国のゲストも積極的に呼ぶようにしました。
やはり、空間は大事です。それだけで、非日常が味わえます。そして、料理に惹かれて参加してくださる方も多くいました。
②医療・介護・福祉従事者の飲み会
カミングアウトすると最初は営業目的で始めました。イベントの主催者って不思議なもので、開催するだけで、信頼のおける人と勝手に思ってくれます(会のクオリティにもよりますが…)。
また、私は仕事で出会った方は、どうしてもBtoBの関係性になってしまいます。フランクにいろいろ話せる関係性を築きたいのですが、仕事から入ると、なかなか近しい関係性になれません。
それがキツくて…だって、顔色を伺いながら話すのって疲れません?
なので、飲み会を開催して、営業先の人に来てもらって、できるだけ楽にコミュニケーションが取れるように動いていました。
そして、一件一件営業するより、飲み会でたくさん人を集めて、こんなことしてますー!って言えた方が、かなり効率的。仲良くなると、参加してくれた方が、宣伝もしてくれますし。
飲み会を開催することで、信頼が得られ、仕事が楽に進められ、効率化にもつながる。
いやー、お酒ってすごいすね。最強ツール。
③障がい当事者をゲストに招いた飲み会
元々私は病院で勤めており、障がいのある方との接点は多かったのですが、どうしてもリハビリの人と患者さんという関係性になっていました。
できるだけ、患者さんに寄り添うように意識していましたが、腹を割っていろいろ話せるようにはなりませんでした(患者さんの年齢が上だったことも要因としてありますが)。
なので、患者さんの心の奥にあるものは、見えそうで見えませんでした。
同じ障がいでも、年齢・性別・性格によって、価値観が変わります。〇〇をして欲しい人もいれば、△△をして欲しい人もいます。
ここって、いろんな人と接して、いろんな価値観に触れなければ、予測することすら難しい。
だからこそ、イベントを通して、たくさんの参加者に心の奥にあるものを感じてほしいと思っています。そうすると、もっとバリアフリー・ユニバーサルデザイン・ダイバーシティな世の中になるのではないかなと。
今の世の中は、健常者と呼ばれる人たちと、障がい者と呼ばれる人たちの距離が遠いんです。酒を飲むことで、少しでもその距離が近くなればいいなと。
加えて、私は体が不自由になることが怖くて仕方ありません。でも、5分後に事故に遭うかもしれないし、明日、重い病気にかかるかもしれません。
そうなってしまった事を考えると不安しかない。残念ながら、このままの社会環境だとその不安は現実のものになると思う。
だからこそ、このイベントでは、前向きで明るい、チャレンジしまくりな当事者に来てもらっています。
その姿をたくさんの方に見てもらい、安心できる社会とは何なのか、一緒に考えていきたいと思っています。
※ここについては長くなるので、後日、私の思いをブログにまとめます。
とまぁ、こんな感じの思いでイベントはやっています。
ボーダレスな空間
そして、私がすごくいいなー、と思ったのが、旅のイベントに車いすユーザーの友人が参加してくれた時の事です。
この日は、外国の参加者もいて、二次会はバーに行くことになりました。ただ、そのバーには段差があります。
その段差を乗り越えたいと思っていると、介護にまったく関係ない他の友人が、「どうやって手伝ったらいい?」と聞いてきました。
「こことここを持って、こうやって持ち上げて」と伝えると、分かった、と手伝ってくれました。そこに外国のゲストも加わり、むちゃくちゃダイバーシティな空間になりました。いやー、感無量。
介護や福祉について、一般の人に伝えようと思うと、なかなか伝わらない。というか、そもそも興味がない。これは、良い悪いとかではなく、興味がないからしょうがない。
そこを、旅というキーワードで、人と人とがつながり、自然と手助けし合う姿って、なんかめっちゃいいなと。
そういう空間を私の力で作れたことは、大きな自信になりました。マルタでも、そのぐらいの自信が持てる空間を作れたら最高です。
最後にちょっと宣伝
これが最後になるであろう、私主催のイベントを告知させていただきます!
この人たち、めちゃくちゃおもろいので、ご興味ある方は、
jppt_110@yahoo.co.jp まで連絡ください!
「これから寝たきりになる人&突然身体の自由を失った人」に酒を飲みながら何でも聞ける会〜落水洋介×澤田武〜編
※Facebookのイベントページに飛びます
今回もお読みいただき、ありがとうございました。
今回の写真はこれ!しゃんはーい!